段階別指導ほか 5/5

重度・重複障害学級におけるコミュニケーション指導

◎子どもの全体的な発達を大切にし、一人一人の発達段階に即してコミュニケーションの力を育てます。直接的な体験を重視し、身近な人とのかかわりの中でコミュニケーションの基礎を育てます。 多様なコミュニケーション手段を活用し、分かり合えるやりとりができる力を育てます。聴覚障害が軽度であっても、知的障害等の重複した障害があると音声のみの会話では困難が伴います。積極的に手話等の視覚的な方法を用いて、日常的なコミュニケーションの力を身につけるとともに、基礎的な読み書きの力を育てるよう指導します。

儀式・行事や交流などにおけるコミュニケーション手段

◎入学式・卒業式などの儀式、運動会や全校朝会など大きな集団では、どの子、どの人にも伝わるよう最大限の情報保障に努めます。その場に参加しているあらゆる人(聴覚障害幼児・児童・生徒、成人聴覚障害者、聴者など)が話し手の話をリアルタイムに理解できるよう、話し手は口話と手話を併用したり、文字、絵、映像その他の視覚的な工夫を心がけます。また、必要に応じて手話・読みとり通訳、OHPなどの文字情報の提示を行ない、情報の保障に努めます。

家庭内や学校内におけるコミュニケーション手段

◎聴覚障害の子供が周囲の会話から情報が摂取できるよう、子供がいる時には聴者同士の会話であつても音声だけでなく、視覚的なコミュニケーション手段を併用します。言語の習得だけでなく、さまざまな知識や情報を得たり、雑談の輪の中に入って来られるよう聴者同士の会話であっても児童が横から見えるように手話などの視覚的なコミュニケーション手段の併用を心がけます。

会議・講演等における情報保障

◎その場に参加しているあらゆる人が話し手の話をリアルタイムに理解できるよう、話し手は口語と手話を併用するとともに、文字、絵、映像その他の視覚的な工夫を心がけます。また、必要に応じて手話・読みとり通訳、OHP、ノートテークなどの文字情報の提示を行ない、情報の保障に努めます。

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