おわりに、そしてスタートへ

 最後のページまで読んでくださり、ありがとうございます。いかがですか、あなたの抱いていた疑問、不安は少し減ってきましたか?まだまだ分からないこと、知りたいことがある方もいますね。どうぞそういう方は各地の支援機関に連絡したり、乳幼児教育相談を訪ねてみてください。きっとなんらかの援助が得られ、力になってくれるはずです。
 リファーという結果からその後の耳鼻科専門医での精密検査へと進まれることと思いますが、精密検査後の診断がどうであれ、お子さんがご両親にとり、世界にたった一つの大事な宝物であることには変わりはありません。どうぞ慈しんでかわいがって育てていってください。お子さんの笑顔がきっとご両親の心配や不安、悩みを少しずつ溶かしていってくれることでしょう。
 赤ちゃんはどんどん成長していきます。赤ちゃんとの日々の暮らしの中で、こんなことができた、あんなことができるようになったと、新たな発見があることでしょう。どうぞそうした子育ての喜びに素直に心を躍らせてください。
 そして赤ちゃんはご両親だけではなく、祖父母、姉、兄などご家族やご親戚の方々、ご近所の方、まわりのさまざまな人たちとの関わりの中で育っていきます。多くの方々の暖かいまなざしに見守られ、笑顔につつまれ、お世話してくれる手のぬくもりを感じながら赤ちゃんは大きくなっていきます。「気持ちいいな、安心できるな」と赤ちゃんが感じられるような育児のスタートとなるように、どうぞまわりの方々もご両親を支えてあげてください。
 日々の育児が、喜びと発見と感動に満ちたものとなりますようにお祈りしています。

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